CalcEasy
ブログ一覧に戻る
給与・労務

月給から時給への換算方法と最低賃金【2026年版】

月給から時給への換算方法と最低賃金【2026年版】

月給を時給に換算するには「月平均所定労働時間」で割る方法が法的に正しい計算方法です(労基法施行規則19条)。 2025年度の都道府県別最低賃金一覧とあわせて、あなたの月給が最低賃金を下回っていないかチェックしましょう。

1. 月給から時給への換算方法

労働基準法施行規則19条では、月給制の労働者の1時間あたりの賃金の算出方法を以下のように定めています。

月平均所定労働時間の求め方

月平均所定労働時間 = (365日 − 年間休日数) × 1日の所定労働時間 ÷ 12ヶ月

時給の計算式

時給 = 月給 ÷ 月平均所定労働時間

月給から時給への換算計算式(労基法施行規則19条に基づく)

(月給→時給の計算式イメージ)

⚠️ 注意:簡易的に「月給 ÷ (1日の労働時間 × 月の勤務日数)」で計算する方法もありますが、 法的な計算では年間休日数から月平均所定労働時間を求める方法が正確です。

2. 月平均所定労働時間の早見表

年間休日数と1日の所定労働時間ごとの月平均所定労働時間の一覧です。

年間休日数年間労働日数1日8時間1日7.5時間
105260173.3時間162.5時間
110255170.0時間159.4時間
115250166.7時間156.3時間
120245163.3時間153.1時間
125240160.0時間150.0時間

💡 ポイント:一般的な企業は年間休日105〜125日。完全週休2日制+祝日+年末年始で約120日が目安です。

3. 月給別の時給換算早見表

勤務8時間×22日(=月176時間)の場合の概算です。

月給時給日給年収
180,0001,0238,1822,160,000
200,0001,1369,0912,400,000
250,0001,42011,3643,000,000
300,0001,70513,6363,600,000
350,0001,98915,9094,200,000
400,0002,27318,1824,800,000
500,0002,84122,7276,000,000

※ 時給 = 月給 ÷ 176時間(四捨五入)。日給 = 月給 ÷ 22日(四捨五入)。年収 = 月給 × 12。

4. 2025年度 都道府県別最低賃金

2025年度の最低賃金は全国加重平均1,121円で、全47都道府県で初めて1,000円を超えました。 月給を時給に換算して、最低賃金を下回っていないか確認しましょう。

2025年度 都道府県別最低賃金マップ(全国加重平均1,121円)

(2025年度 最低賃金の全国分布イメージ)

都道府県最低賃金発効日
東京1,2262025/10/3
神奈川1,2252025/10/4
大阪1,1772025/10/16
埼玉1,1412025/11/1
愛知1,1402025/10/18
千葉1,1402025/10/3
京都1,1222025/11/21
兵庫1,1162025/10/4
北海道1,0752025/10/4
福岡1,0572025/11/16

※ 主要10都道府県を掲載。最低: 高知・宮崎・沖縄 1,023円。全国加重平均: 1,121円。

5. 最低賃金チェックの手順

1

月給から諸手当を除く

通勤手当・家族手当・時間外手当・賞与は最低賃金の比較対象外

2

月平均所定労働時間を計算

(365日 − 年間休日数) × 1日の所定労働時間 ÷ 12ヶ月

3

時給を算出して最低賃金と比較

時給 = (月給 − 除外手当) ÷ 月平均所定労働時間

⚠️ 最低賃金法違反:月給の時給換算が最低賃金を下回っている場合、50万円以下の罰金が科される可能性があります。 パート・アルバイトだけでなく正社員にも適用されるため注意が必要です。

6. 残業代の計算(関連知識)

月給から算出した時給は、残業代の計算にも使われます。 法定の割増率を適用する基礎時給として重要です。

労働の種類割増率条件
時間外労働× 1.251日8時間 or 週40時間を超えた場合
深夜労働× 1.2522時〜5時の労働
休日労働× 1.35法定休日に労働した場合
時間外+深夜× 1.50時間外労働が深夜帯に及ぶ場合

計算例:月給300,000円、月176時間の場合

基礎時給 = 300,000 ÷ 176 = 1,705円

残業代(1時間あたり)= 1,705 × 1.25 = 2,131円

深夜残業(1時間あたり)= 1,705 × 1.50 = 2,558円

👇 月給から時給を今すぐ計算 👇

月給・勤務時間・勤務日数を入力するだけで、時給・日給・年収を自動計算。最低賃金との比較も簡単にチェックできます

よくある質問(FAQ)

Q. 月給に含まれる手当は全て時給計算に含めるべきですか?
最低賃金との比較では、通勤手当・家族手当・精皆勤手当・時間外手当・賞与は除外して計算します。 職務手当や技能手当など、仕事の内容に直結する手当は含めます。 一般的な時給換算(自分の時給を知りたい場合)は、基本給+固定手当で計算するのが目安です。
Q. 年間休日数がわからない場合はどうすればいいですか?
就業規則や雇用契約書で確認できます。一般的な目安は、完全週休2日制で約104日(52週×2日)、 それに祝日16日+年末年始3日を足すと約123日です。わからない場合は、簡易的に「月給 ÷ (1日の労働時間 × 月の勤務日数)」で概算できます。
Q. 最低賃金はパート・アルバイトだけに適用されるのですか?
いいえ、正社員を含む全ての労働者に適用されます。 月給制の正社員であっても、時給換算した結果が最低賃金を下回っていれば最低賃金法違反です。 特に地方で月給が低く、かつ所定労働時間が長い場合は注意が必要です。
Q. 時給換算の端数はどう処理しますか?
法律上の端数処理の規定はありませんが、当計算ツールでは四捨五入(Math.round)で計算しています。 最低賃金との比較では、1円未満を切り捨てて算出した時給が最低賃金以上であれば問題ありません。
Q. 最低賃金は毎年変わるのですか?
はい、毎年見直されます。厚生労働省の中央最低賃金審議会が目安を示し、各都道府県の審議会で具体的な金額が決定されます。 近年は毎年引き上げが続いており、2025年度は全国加重平均1,121円(前年比84円増)と過去最大の引き上げ幅でした。
Q. 月給18万円で東京勤務ですが、最低賃金は大丈夫ですか?
東京の最低賃金は1,226円です。月給180,000円÷月176時間(8時間×22日)=時給約1,023円となり、最低賃金を大幅に下回っています。東京で最低賃金をクリアするには、 月176時間勤務の場合、少なくとも月給215,776円(1,226円×176時間)が必要です。

まとめ

  • 法的な時給計算は月平均所定労働時間で割る方法(労基法施行規則19条)。
  • 月平均所定労働時間 = (365日 − 年間休日数) × 1日の所定労働時間 ÷ 12
  • 2025年度の最低賃金は全国加重平均1,121円。全47都道府県で1,000円超え達成。
  • 最低賃金は正社員にも適用。月給の時給換算が最低賃金以上であることを要確認。
  • 時給は残業代計算の基礎時給にもなるため、正確な把握が重要です。

👇 月給→時給換算ツールを使う 👇

【免責事項】

本記事の内容は2026年3月時点の情報に基づく概算です。 最低賃金は毎年改定されるため、最新の情報は厚生労働省のウェブサイトでご確認ください。 実際の賃金計算・労務管理については、社会保険労務士または所轄の労働基準監督署にご相談ください。 本記事の情報に基づく不利益について、当サイトは責任を負いかねます。

参考資料

  • ・労働基準法施行規則 第19条(通貨以外のもので支払われる賃金又は平均賃金の算定に関する規定)
  • ・厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」
  • ・最低賃金法(昭和34年法律第137号)
  • ・労働基準法 第37条(時間外、休日及び深夜の割増賃金)

記事に関連するツールを使ってみる

この記事で紹介した制度や計算について、自分のケースでは具体的にどうなるか、無料の計算ツールでシミュレーションしてみましょう。

関連ツールへ移動する