営業日数の計算方法と2026年祝日カレンダー【早見表付き】

高橋 健太 (Kenta Takahashi)
金融機関での実務経験を活かし、難しい税金や社会保険の仕組みを「誰にでも分かりやすく」解説することをモットーに活動しています。CalcEasyでは、ユーザーの皆様が自分のお金や制度について正確にシミュレーションできるよう、コンテンツの監修とツール設計のサポートを行っています。

「来月の稼働日は何日?」「この契約は何営業日以内?」「年末年始を挟むスケジュールはどう組む?」—— ビジネスの現場で営業日数を数える場面は、想像以上に多くあります。本記事では、 プロジェクト管理・契約期限・配送日数・給与計算——よく出くわす6つの場面別に、 営業日数の数え方と落とし穴を整理していきます。
プロジェクトの工数を見積もるとき
最初の典型シーンが、プロジェクト管理。「3週間で実装」と聞いてカレンダー21日と思いきや、 土日・祝日を抜くと実際の稼働日は約15日。納期の感覚を狂わせやすい場面です。 営業日数(稼働日数)は、休日を除いた実際の労働日数のこと。単純な日数計算とは、月によって5〜10日のズレが出ることもあります。
- プロジェクト管理:工数(人日)の見積もりと進捗管理
- 契約・法務:「営業日ベースで○日以内」の期限計算
- 納期・物流:配送日数の計算(土日祝を除く)
- 給与・労務:月の稼働日数から日給・時給を算出
- 金融・行政:銀行の営業日、届出期限の確認

(6種類の休日設定パターン)
「○営業日以内」という契約期限を読むとき
契約書や請求書でよく出てくる「翌日から起算して10営業日以内」——この一行を正しく読むには、「初日を含むか」「含まないか」のルールを押さえる必要があります。
「初日を含む」と「初日を含まない」の違い:
・含む:2026年4月1日〜4月30日 → 総日数30日(1日も数える)
・含まない:2026年4月1日〜4月30日 → 総日数29日(2日から数える)
契約書の「翌日から起算して○営業日以内」は「初日を含まない」で計算します。
法律の期間計算では、初日不算入が原則(民法140条)。 「本日から3営業日後」と書かれた契約書は、翌日を1日目として数えるのが正解です。 逆に「ある月の1日から末日まで」のような期間表現は「初日を含む」で計算するのが自然。 一見些細な違いですが、納期が1日ずれると後工程に響くので、契約書の文言は丁寧に読んでおきましょう。
自分の業種の休日カレンダー——6つのパターンから選ぶ
「何が休日か」は業種によって変わります。一般企業の土日休みもあれば、銀行の年末年始4日休業、行政機関の6日休業、サービス業の祝日営業—— 日本のビジネスシーンで使われる主要な休日パターンは、おおよそ6つに分類できます。
| パターン | 土曜 | 日曜 | 祝日 | 年末年始 | 想定業種 |
|---|---|---|---|---|---|
| 土日祝日(週休二日)★ | 休 | 休 | 休 | — | 一般企業(最も一般的) |
| 日曜祝日(土曜出勤) | 出勤 | 休 | 休 | — | 製造業・建設業など |
| 銀行系(12/31-1/3休) | 休 | 休 | 休 | 12/31〜1/3 | 銀行・証券・保険 |
| 行政機関(12/29-1/3休) | 休 | 休 | 休 | 12/29〜1/3 | 官公庁・役所 |
| 日曜のみ | 出勤 | 休 | 出勤 | — | サービス業・小売業 |
| 土日のみ | 休 | 休 | 出勤 | — | 外資系・祝日無関係の業種 |
💡 ポイント:★印の「土日祝日(週休二日)」が最も一般的です。 自分の業種に合ったパターンを選ぶことで、より正確な営業日数が得られます。
「営業日」「稼働日」という言い方の違いも実務でよく聞かれますが、ほぼ同じ意味で使われます。 対外的(銀行の営業日、配送営業日)には「営業日」、社内向け(工場の稼働日、プロジェクト稼働日数)には「稼働日」と使い分ける程度の差です。
年末年始:銀行と行政、一般企業で何が違うか
12月から1月にかけてのスケジュールでつまずきやすいのが、業界ごとに異なる年末年始休業。 銀行系・行政機関・一般企業で、休業日数が違ってきます。
| 業種 | 休業開始 | 休業終了 | 休業日数 | 根拠 |
|---|---|---|---|---|
| 銀行・金融機関 | 12月31日 | 1月3日 | 4日間 | 銀行法15条 |
| 行政機関・官公庁 | 12月29日 | 1月3日 | 6日間 | 行政機関の休日に関する法律 |
| 一般企業 | 会社ごとに異なる(特別休暇で設定) | 就業規則による | ||
例:年末年始をまたぐ期間(銀行系 vs 行政機関)
条件:2026年12月25日〜2027年1月10日(初日含む)
銀行系:年末年始4日(12/31〜1/3)→ 営業日 9日
行政機関:年末年始6日(12/29〜1/3)→ 営業日 7日
同じ期間でも休日パターンによって2日の差が出ます
役所への届出と銀行手続きを同じ年末にまとめてやろうとすると、「役所はもう開いていないけど、銀行はまだ開いている」というギャップがしばしば起きます。 手続きの予定を組むときは、相手先がどのカレンダーで動いているかを意識しておくと、土壇場で慌てずに済みます。
ゴールデンウィークやお盆——特別休暇をどう数えるか
日本の祝日は内閣府が定める年間16〜17日。ただし、土日と重なると振替休日が発生したり、ゴールデンウィークのように祝日が連なる週があったりと、月によって営業日数が大きく変わります。 2026年の祝日と振替休日は次のとおりです。
| 祝日名 | 2026年の日付 | 曜日 |
|---|---|---|
| 元日 | 1月1日 | 木 |
| 成人の日 | 1月12日 | 月 |
| 建国記念の日 | 2月11日 | 水 |
| 天皇誕生日 | 2月23日 | 月 |
| 春分の日 | 3月20日 | 金 |
| 昭和の日 | 4月29日 | 水 |
| 憲法記念日 | 5月3日 | 日 |
| みどりの日 | 5月4日 | 月 |
| こどもの日 | 5月5日 | 火 |
| 振替休日 | 5月6日 | 水 |
| 海の日 | 7月20日 | 月 |
| 山の日 | 8月11日 | 火 |
| 敬老の日 | 9月21日 | 月 |
| 秋分の日 | 9月23日 | 水 |
| スポーツの日 | 10月12日 | 月 |
| 文化の日 | 11月3日 | 火 |
| 勤労感謝の日 | 11月23日 | 月 |
振替休日について:祝日が日曜日に重なる場合、その後の最初の平日が「振替休日」になります。 祝日が土曜日に重なっても振替休日は発生しません(休日が1日減る形になります)。 2026年は5月3日(憲法記念日)が日曜日のため、5月6日(水)が振替休日です。
祝日のほかに、会社独自の特別休暇も加味する必要があります。よくある例を整理しておきます。
| 休暇名 | 一般的な期間 | 日数目安 |
|---|---|---|
| お盆休み(夏季休暇) | 8月13日〜16日 | 3〜4日 |
| 年末年始(一般企業) | 12月28日〜1月4日 | 5〜8日 |
| GW(有給含む) | 4月末〜5月初 | 企業による |
| 創立記念日 | 会社ごと | 1日 |
| シルバーウィーク | 9月中旬 | 年による |
例:2026年のGW期間(行政機関パターン)
条件:2026年4月27日〜5月10日(初日含む)、行政機関
総日数14日、休日内訳:土曜2日 + 日曜2日 + 祝日4日(4/29・5/3・5/4・5/5)+ 振替休日1日(5/6)= 9日
営業日数:14 − 9 = 5日(2週間でたった5日!)
2026年の月別営業日早見表で、今月の稼働日を確かめる
実務で「来月は何営業日あるか」を素早く知りたいときの定番が、月別の営業日早見表。土日祝日(週休二日)パターンでの2026年の月別営業日数を整理しておきます。
| 月 | 総日数 | 土曜 | 日曜 | 祝日 | 営業日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 31 | 5 | 4 | 2 | 20 |
| 2月 | 28 | 4 | 4 | 2 | 18 |
| 3月 | 31 | 4 | 5 | 1 | 21 |
| 4月 | 30 | 4 | 4 | 1 | 21 |
| 5月 | 31 | 5 | 4 | 4 | 18 |
| 6月 | 30 | 4 | 4 | 0 | 22 |
| 7月 | 31 | 4 | 4 | 1 | 22 |
| 8月 | 31 | 5 | 5 | 1 | 20 |
| 9月 | 30 | 4 | 4 | 2 | 20 |
| 10月 | 31 | 5 | 4 | 1 | 21 |
| 11月 | 30 | 4 | 5 | 2 | 19 |
| 12月 | 31 | 4 | 4 | 0 | 23 |
※ 土日祝日(週休二日)パターン。振替休日を含む。年末年始・特別休暇は含まない。祝日が土日と重なる場合は土日にカウント。

(営業日カレンダーのイメージ)
2026年の年間営業日数は約245日(土日祝日パターン、年末年始・特別休暇は別途)。 6月と12月は祝日ゼロで営業日が多い月、5月はGWで祝日4日と最も営業日が少なくなる月です。 計算式で言うと、365日 − 土曜52日 − 日曜52日 − 祝日16日(土日重複を除く)= 245日が目安。
プロジェクトの工数見積もり、契約期限の確認、納期設計、給与計算——営業日数を正確に把握できると、業務のあらゆる場面で見通しがクリアになります。 手元の期間と休日パターンを入れて、自分のケースの数字を確かめてみてください。
【免責事項】
本記事の内容は2026年3月時点の情報に基づいています。 祝日は法改正により変更される可能性があります。 実際の営業日・稼働日については、所属企業の就業規則や取引先の営業カレンダーをご確認ください。 本記事の情報に基づく不利益について、当サイトは責任を負いかねます。
参考資料
- ・内閣府「国民の祝日について」
- ・銀行法 第15条(銀行の休日)
- ・行政機関の休日に関する法律(昭和63年法律第91号)
- ・民法 第140条(初日不算入の原則)